1. ていねいに生活し、回避できる「活性酸素」は回避する

生活習慣の問題もある

放射線を浴びれば体内の「活性酸素」はイヤでも増えて来ます。この増えた「活性酸素」を出来るだけ消去しようというのが、前回のお話でした。
 
ところで、この有害な「活性酸素」を生み出す原因は、何も放射線を浴びた場合に限ったことではありません。体内に発生する過剰な「活性酸素」は、基本的にその人の生活習慣や行為、ときに不摂生等から生み出されます。
 
今、将来の健康や安全が覚束ない中で、改めてこれらを見直すことによって、体内の「活性酸素」発生レベルを低くして置きたいものです。
そのことにより、被ばくの害を受け入れる余地が増すだけでなく、日常の各種病気の予防も図り、また日頃の疲労感や各種不快症状も減らすことにより、むしろ従前より健康な暮らしを目指したいものです。

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2. 従来の生活で生じていた「活性酸素」をチェック!~「○○炎」に注意!

発熱や痛み、かゆみ、また血液検査の数値などに注意して下さい。炎症を意味することがあります。
特に慢性の症状は長期にわたるため、悪影響が大きくなります。放置せずに炎症がしっかりと完治するまで治療を継続されることをおすすめ致します。
具体的には、「(慢性)○○炎」といわれるような症状のことです。たとえば、皮膚炎、鼻炎、口内炎、咽頭炎、気管支炎、胃炎、肝炎、腎炎等々です。
 
炎症はその場所から大量の「活性酸素」を放出するため、ガンの最も原初的な細胞変異を引き起こすだけでなく、その刺激によって、潜在的に過ぎなかったガンを一気に顕在化あるいは悪性化・増大化させる傾向も持っています。
(例)胃炎→胃がん、肝炎→肝がん など
 
この対策として以下を・・・
 
⇒対策① 炎症があれば、早めに治療を始め完治するまで継続する。
(例)胃炎→ピロリ菌の除去、腎炎→血糖の管理などもしっかりと
なお、小さな炎症は、健康に見える人でも日常的に体のあちこちで発生しています。「○○炎」という病症名のつく病気に罹っていない人でも、以下の対策②③は「活性酸素」を減らすのに有効です。
 
⇒対策② 免疫力を高める
食事、漢方薬などで。
これは炎症の原因となる病原菌やウィルスに抵抗できる基礎体力をつけておくという意味です。
炎症治療を補佐するという面と炎症性疾患を予防するという面、いずれでも有効です。
免疫力を高める漢方薬:高麗人参、黄耆、補中益気湯、十全大補湯、黄耆建中湯、人参養栄湯、帰脾湯・・など
生活上の注意点:身体を冷やしすぎない。冷飲食を極力避けるなど その他:味噌、きのこ類、ビタミンC、エキナケアなど
 
⇒対策③ 熱しやすく冷めやすい体質を改善する
日頃から、熱しやすい体質(冷めやすくもあります。炎症が起きやすい体質)を是正しておくことも大切です。
漢方では「腎の陰」(じんいん)が弱っている状態です。腎を強化し、血液を増やすとともに血液の質改善も考えます。
漢方薬:六味丸、知柏地黄丸、温清飲、十全大補湯、帰脾湯、瓊玉膏(ケイギョクコウ)など
食材:黒いもの全般。黒胡麻、黒豆、ひじき、きくらげ、プルーンなど。また葉緑素を含む緑の野菜も良いです。ほうれんそう、小松菜など。
※(注意)これら腎陰を補う食材は概して消化が良くありません。消化が良くなるよう調理に工夫し、毎食適量ずつ摂取するのがポイントです。無理して食べ過ぎると却って胃腸を傷めます。

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3. その他、日常生活で過剰な「活性酸素」が生じる典型的パターンを6つ挙げてみます

【1】 喫煙→禁煙する。(喫煙している人にとってはもっとも効果を上げられる対策)
例えば、同じ被ばく量であっても、喫煙者のほうが非喫煙者に比べ、桁違いに肺ガン発生率が高くなると報告されています。これは、喫煙によって肺に恒常的な炎症(活性酸素)が発生するためと思われます。
しかし、たとえ今ヘピースモーカーであっても、禁煙すれば数年経つうちにガン発生のリスクは減っていきます。禁煙後10年も経てば、喫煙を続けた場合にくらべ、リスクは半分程度まで落ちるといわれます。
尚、ご本人以外の家族、とくに小さなお子さんにとっては、受動喫煙が喫煙者本人に対する影響と同程度に出ますのでご注意下さい。
 
【2】肉食中心→食事は野菜中心へ
肉の摂取量が多くなると、強力な発ガン物質「ニトロソアミン」の体内生成が増え、結果として「活性酸素」も増えます。
 
【3】加工食品は慎重に選択する。~化学添加物の含まれる食品はできるだけ避ける。
化学添加物を分解する際に活性酸素が生じる。また、添加物によっては「ニトロソアミン」の体内生成を増やします。見た目は悪くても添加物がより少ない食品をお選び下さい。
 
【4】酒、節酒する。
お酒の成分(エチルアルコール)は、人体にとって分解解毒すべき異物です。分解過程で「活性酸素」が生じます。飲酒には有益な面もありますが、肉体的にみれば確実に酸化ストレスになります。
 
【5】外出する時は紫外線対策する。
長袖、帽子、日焼止めを塗布など。紫外線も日常に「活性酸素」が発生する大きな要因です。
 
【6】睡眠不足・過労を避ける。また趣味を持ち、時間に余裕を作りリラックスする。規則正しい生活・趣味のある生活・腹式呼吸・全般的に余裕ある生活をおすすめ致します。
交感神経が緊張したままだと活性酸素が増えます。精神的なストレスで病気になるというのもやはり活性酸素が関連しています。
 
※ 語呂合わせで覚える。
⇒「酒(さけ)気(き)にしてね!」
「さけ」 ・・ アルコール類は控え目に
「き」 ・・ 禁煙、および若年者の受動喫煙に注意
「に」 ・・ 肉食は控え目にして野菜を多く食べる
「し」 ・・ 紫外線に注意
「て」 ・・ 化学添加物がより少ない食品を
「ね」 ・・ 寝る。睡眠不足にならないこと。過労を避ける。リラックスして適度に休養を取る生活を

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4. 最後に

あまり完璧を期すと、それがまたストレスになります。
良い事、悪い事は知識として持ち、日頃は注意する一方で時にはハメを外す・・・というのが現実的だと思います。

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