アップロード 2008 - 03 - 31

1. はじめに

一般に、処方せん受付時におけるレセコンの機能とは、以下に分別されるものと思われます。

  • a) 調剤履歴データを管理する。
  • b) 過去の調剤データを呼び出して、これをコピーして新規データとし、このデータに対する編集機能を提供する。
  • c) まったく新規のデータを入力する。処方せんデータを、ゼロから入力する。またそれに先立って必要な各種マスタ(台帳)用データ(医療機関、医師、患者 ・・)を追加する。

とりあえず、以上の機能の使いこなしが出来ないと、4/1の業務すら不可能になってしまうでしょう。

そこで、まず、上記 c) の新規データ入力から行ってみます。

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2. 基礎データの更新、追加

基礎となる台帳(マスタ)の重要性

レセコンに入力する調剤データは、処方せんに記載されるデータや、薬局店頭で得たデータなど、多種多様になります。

しかし、それらのデータは、すべて、その場で入力するのではなく、予め用意されている台帳(マスタ)の中から合致する項目を選択することで、入力されて行きます。

このため、日々の作業の大方は、かなりルーチン(定型反復)処理が可能になる訳です。当然、作業能率も上がります。

しかし、典型的な例として、新患などの場合には、少なくとも、患者さんのデータは、あらためて入力しなければなりません。

これ等のマスタ(台帳)には、患者マスタ、医療機関マスタ、医師マスタ、他各種があり、薬局店頭における各種データ入力の基礎となっています。

患者マスタ

最も、書換え更新の頻度が高いのは、これです。
試しに仮名で入力して見ましたが、旧バージョンと比較して、ほとんど使い勝手の変更はありません。
つまり、[データ処理] - [患者]と進む方法です。

目的の作業内容に合わせて、左上の、[追加]、[修正]ボタンをクリックして作業を開始します。

書換え、追加等の作業が終了したら、[OK]ボタンをクリックします。

※ 旧バージョンの患者データを引き継いでいる場合、後期高齢者に限れば、データの変更が発生します。
従来と保険者番号等が変更になりますので、旧データをそのまま使わないように、『調剤支援』が、作業開始時点で、修正データを入力するように促して来ます。

医師・医療機関マスタ

患者マスタと同様で、多少の変更が見られますが、直感的な取り組みでも特に問題は発生しそうもありません。

医薬品マスタ

『調剤支援』v7が、インストール後の初期状態で、現下の完全なマスタを提供しています。
当座、追加、修正などの必要性は薄いものと思われます。

※今般の大きな変更のうち、「薬価改定」の部分については、システムに一任して構わないと思われます。

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3. 調剤基本料

多くの場合で、42点から、40点への変更となります。

この点数については、従来より、操作画面で意図して加算するものではなく、レセコンシステムが、自動的に算入するようになっていましたが、今回もそのようになっているようです。

実際に、テスト入力した結果を計算させてみた所、自動的に算入されているようでした。

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4. 後発医薬品調剤体制加算

今回の改定での、ひとつの目玉と言われている

受付1回につき、4点が算定される。

これは、既に広く知られているように、処方せんの受付一回ごとに算定の可否が判断されるものではなく、受付回数に応じて、一律に、機械的に算定されます。
従って、一律に算定する為には、メニューの[設定] - [初期設定]と進んで、リストの、「後発医薬品調剤体制加算」の行をクリックして選択された状態にします。最後に[設定終了]をクリックして画面を閉じます。

上記の設定をして置くと、入力と計算を行う毎に、特に、意識しなくても、基本画面の調剤基本料加算のリストの中で、「後発医薬品調剤体制加算」の項目が選択された状態になります。(注1)

※ 尚、基本画面の左上部に、計算過程での点数の詳細内訳が一覧表示されるが、その中に、「後発医薬品調剤体制加算」という項目は無い。これは、「調剤基本料」に対する加算と認識されている為で、基本で、調剤基本料として、40点が表示されるところ、この加算が付くと、44点で表示されるので分かる。

※ もうひとつ気になる点であるが、従来の2点の調剤料加算はどうなるのかという点だが、これは、今回の「後発医薬品調剤体制加算」という新設概念に影響をうけず、そのまま生き残る模様である。
つまり、「後発医薬品調剤体制加算」を算定しない場合であっても、こちらの調剤料加算は従来どおり算定される。


※ 注1. ソフトウェア上で設定は自由に出来るが、その前提として社会保険事務局へ後発品調剤率を届け出る事が必要。

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5. 薬剤服用歴管理指導料

決定的な要素を孕んだ、今回の制度変更

まず、操作上からの注意点を挙げてみます。
薬学管理料リストは、従来と同じく、基本画面の右下にがあり、その先頭に、「薬剤服用歴管理指導料」がリストアップされている。
しかし、留意すべきは、今回は、後期高齢者とそれ以外の患者さんでは、リスト中で選択する項目が異なるという点だ。
(また、その算定要件も異なるし、算定点数も異なります。)
よく見ると、リストの下方に別途「後期高齢者薬剤服用歴管理指導料」という項目がある。
75歳以上になる患者さんで、「薬学管理料リスト」のトップにある「薬剤服用歴管理指導料」をクリックすると、警告が出る仕組みになっているので、ケアレスミスは防げるだろう。 しかし、この制度の将来を思うと、何やら不安を感じるのは私だけであろうか?
この算定の可否が、街の調剤薬局の将来に重大な影響があるだけに・・・

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6. 入力インターフェースの変更

将来的に発展の予感

『調剤支援』を使い込んでいると、基本画面から、[F4]キーを押すというのが「当たり前」でしょう。

で、次に、患者さんを選択して・・・

あら?随分変わってしまってますね。

新しいバージョン7では、[f4]キーを押すと、途端に、別な画面が開きます。

率直な感想としては、新しい入力画面に並んでいる項目の多くは、従来の基本画面等にあったものなので、例えば、大型店舗の突然の模様替えの後で戸惑うような感じもあります。

リリース直後の現時点では、何が目的での変更なのかを考えます。
何故なら、それを知らないで、昔の方が慣れた感じで良かったとのみ考えれば、ソフトウェアに対する大きな誤解を放置する可能性があるからです。

現時点では、

  • Do処方の場合の、過去の薬歴の視認性をアップする
  • 各薬剤の入力操作で、選択候補の視認性をアップする

などの、操作性に関するものではないかと想像しています。
内部の制御ロジックが大きく変更されたというよりは・・・
マニュアルが公開されれば、はっきり分かるのでしょうけど、現時点での一応の理解です。


インターフェースとは

この場合、ユーザーの操作性をより向上させるための、デザインや、入力ボックス等の配置などの工夫を指しています。

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-- < ご 注 意 > --
このページの内容は、堀薬局が「調剤支援」の普通のユーザとして、個人的に収集した情報や、見方を記したものです。
このページを開設した理由は、ひとえに堀薬局の個別の動機によるものです。
面分業で処方せんの受付業務を行っている街の調剤薬局の将来を考えると、何等かの工夫が必要であると考える次第です。