漢方相談に先立つ、各種疑問にお答え致します。

  下記リストの中から関心のある項目をクリックしてみて下さい。
 

 Q1 : 漢方薬を用いることに、どのようなメリットがあるのですか?
 Q2 : 漢方薬の作用は、西洋薬とどう違うのですか?
 Q3 : どれくらい服用すれば、効果が出るものですか?
 Q4 : 漢方薬にも副作用があるのではと、心配です。
 Q5 : なぜ、煎薬(せんやく / 煎じ薬)なのですか?
 Q6 : 漢方薬を服用するのに、費用はどれくらいかかりますか?

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Q1 漢方薬を用いることに、どのようなメリットがあるのですか?
A : 漢方薬を用いるのと、西洋薬を用いるのとでは、また異なった方向
  からの効果が期待されます。
漢方薬は、多くの場合、西洋薬との併用が可能ですので、西洋薬
のみによる治療法に限界を感じた時、漢方を追加することで、治療
に新しい可能性を開く事が出来ます。
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Q2 漢方薬の作用は、西洋薬とどう違うのですか?
A : 西洋医学では、「気(き)」という見えないものを扱うことはありませ
  ん。
また、西洋医学では、人間の肉体の各器官を、精密に検査し、問題点を発見し、これを「修理」しようとします。

西洋医学では、器官の限定された障害に対して、これを精密に修復する技術が発達しています。これは、西洋医学の長所です。

例えば、風邪をひいた時は、解熱薬で、熱を下げたり、抗菌薬や抗ウィルス薬で病原を抑制したりします。また、喉が痛ければ、喉の炎症を抑える薬を用い、鼻炎などのアレルギーがあれば、抗アレルギー薬も用いたりもします。

しかし、その一方で、西洋医学は、各器官のバランス異常による障害であっても、特定の局部や、検査値の異常に目が奪われがちです。これは、西洋医学の短所とも言えます。
西洋医学でも、全身の活動のバランスをコントロールしている概念( 自律神経 )がありますが、漢方に於ける「気」のように医療体系の根幹として据えられてはいません。

一方、漢方医学では、「気」は実在するものとして扱われます。
漢方では、実際の治療の中で、さまざまな症状を通し、「気」の状態が観察され、また、その状態の良否、偏りなどが判断されます。
その中から、どのような薬を用いるべきかが導き出されるのです。
つまり、漢方で言う「健康」とは、ただ肉体の状態を表すものではなく、目に見えない「気」と、肉体が、調和をとって活動していることなのです。

一般に、漢方薬の特徴とは、自然の素材から作られている点にあると考えられがちですが、本当の特徴は、その作用の対象が、「気」、あるいは「気」と「肉体」のバランス調整に向けられている、という点にあります。
例えば、眠れない状態を改善するのには、西洋医学では、脳内の神経の働きを抑制する薬を用いたりしますが、漢方では、五臓の調和のうち、「脾(ひ)」の「気」のバランスの異常と考え、このバランスを正常化するお薬を用いるといったようにします。

このように、西洋医学と漢方医学は、そもそも、病気の捉え方が、基本的に違います。
そのため、同じ病気の治療であっても、それぞれの治療方針が、まるで関係ないように見える事が、少なからず有ります。

しかし、それぞれの治療法には、一長一短があり、どちらが優れているとか言えるものではありません。それ故に、両者を併用すれば、それぞれの利点が効いて、一層効果的に改善をはかれる、と言えます。

漢方薬が得意とする領域は、
① 慢性病
② 変な症状、変な不快感、西洋医学では病気と診断されないが、何とかしたい症状
③ 「気」に関する症状、例えば、うつや無気力、易疲労や更年期障害
④ 西洋薬での改善効果が伸び悩んでいる病症
⑤ 仕事の無理やストレスなどが重なり、「このままでは、病気になるのでは」という状態
⑥ 主たる病気の治療はもとより、日常の生活を快適で楽しいものにしたい
などです。
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Q3 どれくらい服用すれば、効果が出るものですか?
A : 「これならいける」と感じられるまでの服用期間は、早くて数分、遅く
  て3ヶ月ぐらいです。
つまり、お薬が、体質に合っている場合、きちんと服用を続ければ、3ヶ月以内に、何らかの反応が出て来ます。
一般に、漢方薬の効き目は、じっくりと現れるというイメージがあります。しかし、何の反応もないまま、半年も一年も飲み続けるということは、まずありません。

また、薬を選択するにあたっては、出来るだけ早く効果が上がるよう考慮致しております。漢方であっても、早く効いた方が良いのは当然です。
例えば、風邪の引き初めに用いる「麻黄湯」は、その場での即効を求めて用いられます。

一方で、ご相談を受けるケースの多くは、慢性化した、頑固な症状に関わるものです。
こういった場合は、やはり、その多くは、ある程度の服用期間を必要とします。
しかし、その場合でも、服用を開始してからしばらくのうちに、良い兆候が出たかどうかを判断しつつ、服用を継続することになります。

3ヶ月以内に肯定的な反応が見られた場合は、そこから継続して服用されると、最後には満足のいく結果を得られる場合が多いものです。

最初に良い兆候が出ても、そこから症状の揺り戻しが出ることも多くあります。
症状が安定して改善され、「ほぼ良くなった」と言えるまでの期間は、当薬局での経験では、服用開始から、最長で一年ぐらいのようです。
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Q4 漢方薬にも副作用があるのではと、心配です。
A : 漢方薬も、医薬品ですから、副作用はあります。
  これは、病気を治す力のある医薬品である以上、避けられない面でもあります。
しかし、本来、副作用というものは、必ず出るものではなく、適正に使用されれば、出る可能性は小さいものです。
漢方薬の副作用として、典型的なものは、肩こり、だるさ、といった、むくみに起因するもので、服用を中止すれば、ほとんどの場合、元に戻ります。

また、漢方薬は、本来、ひとりひとりの体質に合わせて使われるものです。ですから、漢方薬を、病名だけで選択してしまうといった間違いを犯さなければ、なお、副作用の出る可能性は小さいのです。
当薬局では、ご相談の方おひとりおひとりの体質を見極めるため、出来るだけ時間をかけております。
ご相談される方も、メモをお持ちになる等、日ごろの事を含めた細かい点まで、伝えていただけると、より適切な効果が得られます。
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Q5 なぜ、煎薬( せんやく / 煎じ薬 )なのですか?
A : 当薬局では、漢方薬を選択するにあたり、煎薬が可能なケースでは、
  出来れば、煎薬で服用されるよう、おすすめ致しております。
( 煎薬についての詳細は「煎薬について」をご覧下さい。 )

その理由には、薬学的な理由と、それ以外の理由の大きく二つがあります。 薬学的な理由では、
①薬効成分の配合量
②成分の保持
③人体への吸収効率
以上3つの点を考慮しております。

① 薬効成分(生薬)の配合量について
一般的に、煎薬は、市販の漢方エキス錠や顆粒剤に比べて、多くの生薬量を基に作られています。
(薬効成分の配合量が多いということです。)

② 薬効成分が保たれているか?
顆粒や錠剤の形になった漢方エキス剤とはいえ、最初は、煎薬から製造されています。
これ等は、煎薬(煎じ液)から加工して、加熱や、乾燥、添加成分の配合など、さまざまな工程が加えられます。これ等の余分な工程で、特に、揮発性の強い芳香性の成分などは、安定的に保持するのが難しい部分があります。
一方、煎薬は、煎じたその場で服用できるので、最も基本であると言えます。
なお、エキス錠や、エキス顆粒については、加工工程の優れているメーカーの製品を扱うように致しております。

③ 人体への吸収
漢方薬を、エキス錠、エキス顆粒などで服用した場合、吸収されるまでに、胃液によって溶解されるという過程が入ります。胃液には、強い酸や、酵素類が含まれています。それらの作用で、薬効成分に分解、消化が生じることを考えれば、最初から溶解されている煎薬の方が、理に適っていると言えます。

また、薬学的な理由以外では、まず、煎薬が、規則正しい生活を促進するという点が挙がります。
煎薬は、毎日、一定の時間に、注意を払って、煎じるという作業が必要になります。また、煎薬は、錠剤や顆粒のように一気に飲み下すことが出来ません。熱い湯呑みを、冷ましながら服用するような感覚が必要です。
こういう規則や余裕のある生活が、治療にはプラスになります。逆に、ゆとりの乏しい、あくせくとした生活は、それ自体、治療にマイナスとなります。
煎薬が飲めないという事は、そのこと自体に、病気に関する、いろいろな要因が示唆されています。

それから、ある意味当然ですが、煎薬を服用されている方のほうが、病気の治療に、気持ちを集中できているケースが多いようです。
特に慢性症状に対して、漢方治療を行う場合、服薬のみでなく、自分の身体を意識し、これをいたわるという、日常の心がけが、治療にとって大切な要素になることが多いものです。
そのような、治療へと意識を集中する余裕は、漢方薬を煎じ、これを服用する時間帯が提供するケースも多いようです。
このような過程を経て、快方に向かうことが多いと考えております。

何より、煎薬は、これを選択された方に、快癒される方が多いという手応えがあります。煎じる手間こそかかりますが、急がば回れという言葉が当てはまります。
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Q6 漢方薬を服用するのに、費用はどれくらいかかりますか?
A : 漢方を服用するのにかかる費用のほとんどは、お薬代です。
  漢方相談は無料です。
また、煎薬を煎じるのに利用される補助器具もありますが、必須ではありません。
煎薬の価格の目安は「煎薬について」をご覧下さい。
また、煎薬以外の漢方薬の価格は、一日あたり、煎薬と比べ、同じか、若干下回る程度です。
煎薬は、十日分程度からお持ちになる方が多く、それ以外の漢方薬は一箱単位(多くは、15日分以上)での扱いになります。
途中で、服薬を断念されると無駄になってしまいますので、服薬初期段階での、効果の見極めが、とても大事な点です。

なお、漢方薬に医療保険を使えるかどうかについて、しばしばご質問を、お受け致します。
基本的に、医療保険で、費用を扶助されるお薬は、医師によって処方箋が発行された治療薬についてのみです。
病気と認められないものに対するお薬や、病気を予防する目的でお使いになるお薬については、原則として医療保険の適用外になります。
繰り返しになりますが、漢方薬の服用を指示した処方箋をご持参になれれる場合を除いて、漢方薬に医療保険を使うことはできません。
しかし、漢方の使用を、保険外で考えれば、相談に充分な時間をかけ、数多くのお薬の中から、納得のいくものを選択することが可能になります。
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